東日本大震災と原発事故について

 ご存知のようにH23 3月11日 東日本大震災が起こりました。
この辺はもともと地盤が固いこともあり、揺れはほかの地域ほどひどくはありませんでした。
天井の塗ものの一部が剥がれ落ちましたが、その他は大した被害はありませんでした。
しかし海沿いの方は本当に大変なことになってしまいました。

 地震自体の影響は大したことはなかったものの、震災により引き起こされた福島第一原発の事故の影響は免れることが出来ませんでした。放射性物質は福島県だけでなくわが宮城県や東日本の広範囲に飛散してしまいました。 これまで長年、汗と努力で無農薬栽培で守ってきた田畑が放射性物質に汚染されたことは悔しくてたまりません。 一時はもう栽培は出来ないのではないかと不安な日々を過ごしました。 


SOYAの味噌の安全性と大豆、米の栽培について 

 しかしとにかく栽培を試み、作っている畑、田んぼごとに収穫した大豆と米の放射性物質の検査をしました。不幸中の幸いでキノコなどとは異なり、畑や田んぼで栽培した作物からは殆ど放射性セシウムが検出されないこともわかってきました。 何とか栽培も続けられる、契約栽培していただいている農家さんに作っていただいた原料も使うことが出来ると少しほっとしております。

 現在出荷している味噌のうち、長熟味噌は事故前の原料で仕込んでいるため事故の影響は全くありません。 またそれ以外の味噌については事故後の原料を使用しておりますが、原料の段階、味噌の段階と検査を行いその安全性を確認しております。 手間のかかることですが今後も検査を続けながら味噌造りを続けていくつもりですのでどうぞよろしくお願いいたします。


 それにしても原発事故の重大さを身をもって知りました。この苦痛は味わったものにしかわかりません。これまで、原発の危険性は知りながら、本気になって反対してきたかと言えば疑問が残ります。 今度こそ危険なエネルギーに頼らない世界の実現に向けて私自身も小さくとも出来ることをしていかなくてはならないと思っています。



ホームへもどる